猫嶺城―ねことうげ―(別名:猫峠城)

所在地:福岡県 筑紫郡 那珂川町 不入道

(猫嶺城跡遠望 那珂川が天然の堀となる)

     −猫嶺城案内−

(本丸跡)

(北側に歴然と残る堀切)

 国道385号線を『山田』交差点より南へ1,7km程進むと、道沿いに低い小山がある。この小山が城跡だ。南北に走る那珂川に架かる『共栄橋』の裏山にあたり、国道沿いの北東麓から山道が整備されている。山頂まで10分とかからない。

 

 山頂の南北に広い削平地が本丸跡で、南端付近は若干低くなり、周囲に土塁が残っている。南側、切岸を下りた所にも曲輪があり、南面一帯と登山道へ出られる北東面に土塁がはっきりと残っている。さらに南側へ2段、曲輪跡が林の中に続いている。

 

 本丸北側一段下がった所にも、東西を土塁に守られた曲輪が良く残っているが、こちらは常緑樹の若木が生い茂り、多少立ち入りにくくなっている。その北側に、2条の堀切が残り、並行して見事な土塁も残っている。この2本の堀切から北西へ尾根が延び、その先端部にも曲輪が残っているが、北側斜面は民家造成のために削り取られてしまっている。

 

 城域はそう広くないが、土塁や堀切の保存状態も良く、比較的まとまった城跡であると言える。

     −猫嶺城史−

 

 築城年代等不明な点は多いが、築城者は山田兵部丞(やまだ ひょうぶのじょう)と伝えられている。山田兵部丞という人物が、いつの時代の武将かよく分からないので、在城年代を特定するのは難しいが、の支城であった。

 

2007年1月4日調査

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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